IoTエンジニアが不安に思う点で一番大きいものは、このブームがいつまで続くかということでしょう。ブームの枠を超えて社会に根付けばそれでいいのですが、まだそこまでの安心感を抱くまでには至っていません。
一昔前にユビキタスという言葉が流行りました。ユビキタスというのは、身の周りのものをネット接続していつでも便利に使えるようにするというものでしたが、残念ながら一時的なブームで終わってしまった過去があります。そのことを覚えている人は、IoTも同じような末路をたどるのではないかと不安に感じているのではないでしょうか。ユビキタスとの間には、それほど大きな差がないからです。
もしもユビキタスと同じように一時的なブームで終わってしまうと、また他のジャンルへ移動をしなければなりません。幸いにも、IoTエンジニアは他の場所へ行っても十分に活躍はすることができます。このジャンルでしか活かせない技術というものが基本的にはないからです。
プログラミングにしても、javaやPythonを使っているなら、ウェブ系のエンジニアにすぐに転職することが可能です。ですから、仕事ができなくなってしまうことはないわけです。
ただ、やはり転職にはリスクも発生しますし、やりたかった仕事が中途半端なままで終わってしまうのは悲しいことです。
本当にIT業界は、将来的にどうなるのかが見通しにくい業界です。ですから、将来に不安を感じている人は相当な数に上るのではないでしょうか。